3.11へ「思いを馳せる会」という、真蓮寺で開催された集会の動画撮影と広告用の写真提供を行いました。声をかけていただいてから今年で3年目になります。この素晴らしい仕事に誇りを感じています。

今年は偶然にも、佐渡島の最北端に位置する二ツ亀島で撮影した二重の大きな虹の写真を広告に使用していただきました。

早朝、日の出を求め、東へ向かいました。島らしい美しい景色を捉えることができましたが、その一方で、まだ納得のいく状態ではないと感じている自分がいました。時間が迫っており、煮え切らない気持ちを抱えながら宿に戻ろうとしていた瞬間……その美しい景色が目の前に広がっていました。

動画の中で、ご住職がその写真を見て説法されているシーンがあります（24:00）。彼は「虹は日の光を背にした時にだけ見えます。我々は仏様の光を追い求めるのだけれど、時にその光に背を向けて迷うような事もある。しかしながら、そこには虹があり、その虹をもって、それでも光は我々に照らされ続けていたのだと気づかされる」。

写真を撮影する際、当然のことながら仏教の教えは頭にありませんでした。単に良い成果を出したいという欲が私の気持ちを支配していました。

自分のようなもののが撮影した写真を、このような教えを伝えるために使用していただき、また、動画撮影中、不意にそのようなお話をしていただき、大変驚きましたし、光栄でもありました。

これもご住職をはじめ、出演アーティストやオーガナイザー・スタッフとの特別な縁が導いたものであり、今後も大切にしてゆきたいものだと思います。